その十六、実録第44回衆議院選挙東京4区

2007年11月 9日 14:46 | ブログ:平将明の本音

  8月19日、自民党の公認が決まり本格的な選挙戦に突入していくことになる。
公示日まで12日間しかない。いまだかつてこれほど準備不足の自民党公認候補がいただろうか?まずは事務所探し、さらにはスタッフ集め、ポスター撮り。やるべきことが山積していた。とにかく全てが初めての体験で、どれだけの準備作業をしなければならないのか全体像もつかめない。 
 JCの人脈がフル稼働した。事務所探しはJCメンバーの地元の不動産屋さんが迅速に対応してくれた。ポスターもJCメンバーの広告代理店の幹部がすべて手配をしてくれた。
 先月の日本JC会頭選挙を手伝ってくれていた多くのメンバーも、あの敗北の悔しさが覚めやらぬなか引き続き私の戦いを支えてくれた。JCという組織は、組織としては公開討論会を主催し、どの政党に対しても中立である。だから組織として特定の政党、候補者を応援することはありえない。そのようななかでも、個人の立場で同志として駆けつけてくれた仲間達に本当に助けられた。感謝している。 
 最大の関心事は自民党前職の動向である。17日の日に武部幹事長と面会した際に私は、「こっちでなんとかするから心配するな。」と言われていた。しかし地元の様子は違っていた。ベテランの有力区議を中心に中西氏擁立の機運はますます高まっていったのだ。私は幹事長の言葉を信じたい気持ちで一杯だった。その後、武部幹事長、安倍幹事長代理、保坂都連会長代理ら党幹部が中西氏と面談し、出馬を断念するよう要請し、中西氏は終始無言で聞いていたという。離党をし、議員辞職をした人物を党の幹部が揃って面会をすることは極めて異例なことであり、党側としては前職に対しこれだけ礼は尽くしたのだからという想いが強かった。面談の様子から中西氏は出馬を断念するだろうとの感触を得ていたようだ。
 私は改めて、選挙準備の報告と今後の活動のアドバイスをもらうべく武部幹事長を党本部に訪ねた。そこで武部幹事長はあっさりと私にこう告げられた。
 「おお平君、中西君は出るようだな。まあ、気にするな。かえって君に有利に働くぞ。」
 「・・・・。」
 政治の世界は怖いものだ。自民党の大幹事長の見通しは2日間で見事にひっくりかえっていた。状況は刻々と変化する。注意深く観察し、自ら判断をし、行動しなければならない。
あの時、あなたはこう言ってたじゃないですかといったごときのことは全く意味をなさない。EXCUSEの通じない、すべて自己責任、そして結果がすべての世界なのだ。
 結局、中西氏は無所属で出馬することとなり、彼を応援する区議は自民党から離党勧告を突きつけられることになる。保守分裂と民主党との戦いという難しい両面作戦を余儀なくされ、素人集団平将明選対事務所はあの異常な選挙に突入していく。              

                 - つづく -

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