第3回カフェスタトーク【元経産省官僚・古賀茂明さん】

2011年12月26日 15:19 | カフェスタトーク

今回は、「日本中枢の崩壊に対する処方箋」というテーマを掲げて、元経済産業省官僚・古賀茂明氏をゲストに迎えました。平議員が古賀氏と共に「政治と官僚」、「公務員制度改革」などの古くて新しくそして大きな課題の特効薬を探ります。

 元経済産業省官僚・古賀茂明氏は、霞が関において長きにわたり、政治と官僚の問題と対峙してきたということである。その体験からすれば、仮に政治が事業仕分けを行ったとしても、官僚は利権を守るために看板だけ変えた同じような事業を復活させるので、表面上では改善したように見えても根本的には変化しないと説明した。
 公務員制度改革についても、思い切って天下りの規制やあっせんの禁止に着手したが、天下りの定義そのものが大幅に狭められて閣議決定されることになった。その影響で、廃止の方向にあった天下りのあっせんが正々堂々とできるようになり、実質的な天下りが増え、公務員制度改革は堕落してしまったとのことである。
 さらに制度改革の話でいえば、古賀氏は、労働者には基本的に労働基本権があるべきなので公務員にもスト権も含め与え、人事院をなくして労使交渉できるようにすべきと述べた。平議員は、それを実現させる場合、議論を公開し国民の監視下においた上で、労使が裏で手を組まないように、そこで取り決めたこと以外は認めないなどの仕組みが必要であるとした。
 最後に、古賀氏は、これらの諸問題を解決するために、日本の政党がやりたいことをはっきりさせることと、官僚を使いこなしていくことが必要だとした。

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