【インターンによる発信 『若い声』】 才能を発揮できる社会へ

2021年9月28日 20:30 | 若い声


インターン初日、東京メトロ・国会議事堂前駅から地上に出ると首相官邸や国会議事堂が目の前に広がった。政治の世界に関わってみたいと強く思い続けていた僕は、この光景を前にして某「夢の国」に来たかのようなときめきを感じた。わずか1ヶ月、それも週に1~2回程度という短いインターン期間であったものの、平代議士との会話や"すごい世界"を体験して感じたこと、インターンをしようと思ったきっかけについて述べようと思う。


高校生のころから"すごい人"になりたいという漠然とした夢が僕の中にはあった。知識と経験を積むにつれて、"すごい人"と言われるには世の中を変えなきゃいけないのではないか、そして世の中を変えていく力を一番持っているのは、世の中のルールを決めることができる政治家ではないかと考えるに至った。政治家が活動する姿を近くで見てみたい、政治の世界に関わってみたいとの思いが高まり、それから約1年、僕なりの人脈を辿って、政治の世界で働くチャンスを得ることができた。


まだ抽象的ではあるが、このように"すごい人"になろうという野心やハングリー精神を持つ若者・同世代の知り合いは、僕の周りにほとんどいない。いくつかの理由が考えられるが、日本人独特の目立たないように周りに合わせて行動する特性とそれに伴う同調圧力が主な原因と考えられる。そのため政治の話を同級生などの友達とすると煙たがれ、インターンに参加することも言いづらい状況であった。


また、僕たちはスマホ世代なので政治批判に終始しがちなテレビをほとんど見ないが、それでも議員が自らSNS等で発信する生の情報よりも、ポータルサイトやアプリでまとめられているニュースなどメディアのフィルターを通した情報の方をよく目にする。これらの主張も得てして政治批判が多く、これらに毒されると、政治家に対する印象が悪くなってしまうことになる。


インターンの期間中、ブロックチェーン技術の発展について議論する議員連盟などに代理出席し話を聞かせてもらう機会を得た。出席されている国会議員の方々が、時には深い知識を基に質疑し、時には知識が浅いことを包み隠さず国民目線に立ってわからないことを聞く姿は、スマホを駆使しても知ることのできない情報であり衝撃的だった。僕が一部垣間見ただけでも、国会議員の方々が才能に溢れていることは十分見て取れたので、国政を担う国会議員の力は本領発揮されるべきなのに、活躍が制限されてしまう現状が非常にもったいなく感じた。


僕なりにいくつかの問題点と打開策を考えたが、国民の多くが抱く「政治家はダメ」だという空気感を変えられたらと思っている。政治の現場に来ることもそうであるし、SNS等で一次情報を取ることも大切だ。若者は政治リテラシーを高め、その中で忖度ではなく日本人の苦手な他者と議論することを重ね、国会議員の高いレベルの議論についていけるようになることも重要で、その先には無駄にしつつある国会議員の方々の才能があるべき形で使われる道があるのではないかと未熟ながらインターンを通して考えた。僕の"すごい人"の答えが国会議員かは定まっていないが、"すごい人"になるために今回のインターンの経験をもとに躍進していきたい。


(インターンO・O)


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