■ ブログ:永田町日記
-
2008年10月 7日 12:23
米国のサブプライム問題に端を発した金融危機がさらにその深刻の度合いを増している。
日本でも、ここ急に金融機関の貸し出し姿勢が厳しくなった。特に地方経済を支える信金、信組は心配だ。突出して自己資本比率の悪化している信金、信組に対しては各々の中央機関が資本支援をすることになった。しかし、まだまだ信金・信組の不良債権比率は全般的に高い水準にある。今後の景気の後退、不動産価格の下落、株価の下落をうけてさらに悪化する可能性が高い。
金融庁は、問題のある信金・信組に対してその中央機関に資本増強等の支援をさせる方針だ。しかし、信金の中央機関である信金中金はともかく、信組の中央機関である全信組連の自己資本は1150億円程度で、全国の信組の信用システムを支えるのに十分な資金額とは到底言えない。
このような状況下において、政府のセーフティネットである『金融機能の強化のための特別措置に関する法律』の金融機関からの申請の期限が今年の3月で切れてしまった。私は今年のはじめにこの期限の延長を主張し、当時の渡辺喜美大臣にも進言したが、政府にそこまでの危機意識はなく、実現することができなかった。早急に新・『金融機能の強化のための特別措置に関する法律』の準備をすすめなくてはならない。
-
2008年6月 3日 14:47
私が代表を務める自民党若手議員グループ'国民本位の政治を実現する会'の有志で雑誌'経済界'に持ち回りでコラムを書くことになりました。
新連載 若手政治家からの国会通信 「俺にも言わせろ」 のコーナーです。
第一弾として本日発売の6.17号に私が寄稿しました。題名は「世襲議員を禁止して、"なあなあ"政治を排除せよ!」です。一部をご紹介します。
世襲議員があまりにも多い。ポスト小泉で名前の挙がった総裁候補、所謂「麻垣康三」も皆世襲、民主党の小沢党首も鳩山幹事長も世襲、世襲議員を全否定する気はさらさらないが、それにしても多すぎると思うのは私だけではあるまい。
国民の皆さんが政治に対する閉塞感を感じる最大の原因は何かといえば、それは「政治家同士の'なあなあ'の関係」ではないか。世襲議員の多さもその一因で、'なあなあ'事例には事欠かない。
衆議院のある委員会でこのような光景に出くわした。質問にたったある議員が答弁をする大臣にこう切り出した。「私の親父は、大臣のお父上が○○大臣の時に、一緒に○○大臣を務め○○をしたものでした。」そして、思い出話は延々と続く。国政の運営上極めて重要な委員会の場で、しかもその運営には多額の費用が税金から充当されている。イライラしながらその話を聞いていると、後ろのほうから別の世襲議員が「なるほど~。」という感嘆の声を上げる。呆れてしまう。
- 中略 -
'なあなあ'政治家は、自分たちのなにが'なあなあ'なのかが分からないくらい'なあなあ'であることにこの問題の本質がある。根は深い。- おわり -
次回は山内康一衆議院議員、次々回は木原誠二衆議院議員と続きます。ご興味のある方は是非ご覧下さい。
-
2008年4月21日 22:53
今後、国会議員を目指す皆さん、参考まで私の典型的な1日のスケジュールを公開します。
長いですよ。憶測も含めた明日の予定です。
6:00 起床 (大田市場から持ってきた果物食べる、
TVのニュースチェック、今日もコメンテーター言いたい放題)
7:00 自宅発 党配車迎え(党配車は抽選、週2日程度しか取れない、新聞各紙に目を通す)
8:00 自民党経済産業部会(ネット上の有害情報対策に関するとりまとめ案、
朝食はお弁当、5分で食べる)
8:15 自民党経済物価調査会(月例経済報告、実感としての景気とのギャップに注目)
8:30 自民党行革推進本部総会(独立行政法人通則法の一部を改正する法案、渡辺喜美大臣の取り組む画期的改革、詳しく当ブログ'平将明の本音'参照)
9:30 衆議院災害対策特別委員会(大臣所信に対する質疑。2006年1月から委員就任)
~12:00
12:00福田提案を支持し道路特定財源の一般財源化を実現する会総会
(3月27日に我々若手議員が総理に一般財源化を提案、詳しくは当ブログ'平将明の本音'
参照。それをうけての拡大発展した会、今後の党内の議論に注目)
12:45代議士会(衆議院本会議に先立って開催、法案の賛否などを確認、時折、若手から執行部批判が飛び出したりする。復党問題では発言が相次いだ)
13:00衆議院本会議(3法案採決、出会い系サイト規制法、観光圏整備法、歴史まちづくり法)
13:15衆議院災害対策特別委員会(午前中の続き)
~14:15
14:30中小企業庁金融課長ブリーフィング(中小企業金融全般についての政策について、議員会館)
- 終了後地元大田区へ(移動中ノートPCのメールチェック) -
16:00地元支援者と面会
17:00街頭演説JR蒲田駅西口(30分でだいたいがんばってねの声援10名、自民党死ね!の罵声1名)
17:30街頭演説JR蒲田駅東口
18:45スポーツクラブでストレッチ体操等(40超えて最近お腹がやばい、政治家は健康第一)
~19:45
19:50近未来政治研究会定例意見交換会&懇親会(遅れて出席)
21:30プロジェクト・日本復活第27回会合(山本一太氏、世耕弘成氏ら若手議員20名の勉強会、竹中 ~23:00 平蔵氏を顧問に迎え、先祖がえり自民党の中で改革勢力の牙城)
- 終了後自宅へ(夕刊紙チェック) -
23:30着 きき湯(たまる肩こり・腰痛に マグネシウム炭酸湯)を入れたお風呂でリフレッシュ
その後、NINTEDO DSの'英語が苦手な大人のDSトレーニングえいご漬け'寝酒のグラッパを飲み、
24:30 就寝 (福田総理、電撃解散の夢を見る・・・、翌朝6:00起床)
平日は朝8:00から概ね22:00まで活動。週末は地元まわり。休みは2月に1日。それでも1年生では多い方かも・・・。
-
2008年4月 4日 09:17
朝日ニュースターの闘論!永田町で佐藤ゆかり代議士と一時間サシで議論しました。
この番組は凄い番組で、司会、コーディネーターなし、台本なし、という番組です。
要は、勝手にやってくださいということで、今回も佐藤さんと本番前1分くらい、ザックリと
話内容を決めて、あとはぶっつけ本番でした。
その割にはまあまあの内容になっていると思います。
こんないい加減な作り方でいいのかと思っていたら、案の定、今回が最終回とのことでした。
興味のある方は、私のHPで動画が見れます。
-
2007年6月27日 22:21
二回目の『失われた10年』は回避できる!
平成に時代に入って間もなくバブル経済は崩壊し、時同じくして政権与党・自由民主党は国民からの信頼を失い下野をしました。そして、日本の政局は混迷を深め、毎年のように総理大臣が変わるという政治不在の時代が始まったのです。政治がリスクをとり政策を断行することなく、巨大化した不良債権の問題は先送りされ、失われた10年と言われる悲劇は生まれました。
その後発足した小泉政権は、国民からの信頼を失った反省から自民党の古い体質をぶっ壊し、不良債権問題を解決し、財政出動に頼らない景気回復を戦後初めて実現をしました。最悪時7,000円台だった株価は18,000円台へ、求人倍率は0.5倍から1.0倍以上に、失業率は5.5%から4.0%へ、財政の健全性を表すプライマリーバランスは-28兆円から-10兆円を切るまでに劇的に改善されました。
改革を止めてはいけません。世界に類を見ない急速な少子高齢化社会を迎えるなか、皆が安心できる社会を実現するための強い財政を、改革による着実な経済成長によって実現しなければなりません。そしてそれは、批判とバラまきでは決して解決することのできないことなのです。
社会保険庁をはじめとする役所の体たらくは、当然政権並びに与党の監督責任です。私たちは目の前にある問題を着実に解決していきます。国民本位の意識が無い役所は潰し、公務員の体質を抜本的に変える制度改革を実現していきます。
今、政治の停滞を招いてはなりません。それは再び、政局の混迷を招き、政治の不在を招き、再び「失われた10年」を招くことに他ならないからです。だからこそ、私たちは皆様からの批判を真摯に受け止め、自らの責任を痛感し、山積する問題に真正面から取り組んでまいります。
自民党の改革後退を懸念する若手議員が結成した改革加速議連(会長:棚橋泰文元IT担当大臣、メンバー数約100名)、私はその代表幹事として自民党の改革、政治の改革、日本の改革を推進していく所存です。
-
2007年3月 5日 14:11
3月2日の国会は徹夜国会となった。午前4時まで続いた。
この日、朝から野党は予算委員会において引き伸ばしに精を出していた。
自分たちが審議拒否だなんだやっていて、審議時間が十分でないという彼らの主張に説得力があるのだろうか。有権者の皆さんが決めることだろう。
結局、与党により採決された訳だが、今度は本会議の引き延ばしである。彼らなりの戦略であり、存在感の見せどころなのだろうから、付き合うことにやぶさかではないが、これには驚いた。
午前零時をまたぎ、深夜の国会、民主党の議員の委員長解任決議案の趣旨弁明は熱のこもったものだった。
「このような国会軽視は断じて許すわけにはいかない!!」
絶叫する。でも・・・、
小沢代表は本会議場にいない!!始まるときは珍しくいたのに・・・。
報道によれば、午前零時を過ぎた頃、「もういいだろ。疲れた。」と言って帰ったらしい。国会軽視はどっちだ!!と突っ込む以前に、壇上で声を張り上げている若手議員があまりにもイタイ!
党首が耐えられないような戦術とるな!!
それに比べて、小泉前総理、徹夜国会も終始楽しそうだったのが印象的でした。
ちなみに、山崎拓先生、投票の際は、木札を忘れないように・・・。
-
2007年1月11日 23:23先輩議員もしっかりしてもらいたいものだ。一部の政治家に対する不信が、政治全体への不信につながることで、本来の政策論議とは関係の無いところで、どれだけの時間と費用のロスになるかを考えれば、国にとっても国民にとっても不幸なことだ。事務所費に領収証の添付がいらないからと、その他の資金をその科目にやっつけで計上していたとすれば、自らを省みたとき、金融機関のずさんなディスクロージャーはおろか、生徒の学力崩壊すら指摘できなくなってしまうのではないか。政治家も会計的センスをみにつけなければいけないだろう。国家のマネジメントをしているのだから。
-
2006年5月10日 12:03
新世代アジア連携フォーラム」設立
5月9日、自民党本部にて自民党新人有志によるアジアに関する行動する勉強会を立ち上げました。
代表に私 平 将明、幹事長に木原誠二議員が就任しました。
準備会にはそのほか土井真樹議員、佐藤ゆかり議員ほか9名が出席をしました。
勉強や交流を通して、我が国のアジア政策の基本思想の再構築、アジアの未来ビジョンの策定と
アジアの仲間との共有、そして実現に向けて取り組んでいく所存です。
今後は数回勉強会を重ね、方向性を集約した上で、広く声がけをしていく予定です。なお、一部報道で今秋の総裁選に向けた動きとの報道がありますが、誤った認識です。
本会は、今後10年20年を視野に入れたものであり、そのような短期的な対応のための会でないことをご報告しておきます。
-
2006年4月26日 10:34
自民党の候補、斉藤健さん、僅差でありましたが残念でした。私も3日間応援に入りました。斉藤健さんは永田町、霞ヶ関、経済界ではとても有名な方です。私は政府の経済産業委員会委員をやっている関係で、経産省の若手と意見交換する機会が多いのですが、改革志向の元気な若手官僚はほとんど斉藤健シンパです。彼らと話しているだけで、その態度や話しぶりから斉藤健さんの能力や人柄の素晴らしさがよく伝わってきます。
今回、公募候補の弱点が出ました。地元のエリート落下傘候補者に対する冷めた感情です。公募の良いところはしがらみのない優秀な候補を選ぶことができ、今のような変化の激しい時代にあって改革を推し進めるには適していることです。一方、小選挙区は地域から選出されるので、当然のことながら地縁も実際の選挙になると大きな要素になってきます。
公募制度は、いままで限られた種類の人間しか進出することのできなかった、閉鎖的な政界マーケットの参入障壁を低くして、競争を促し、生産性を上げ、活性化させる最も効果的な制度です。私自身も公募候補の会会員として、ますますこの公募制度を発展拡大していきたいと思っています。そのためにも、今後は選考の際、地域性の要素の比重を高める必要があると考えます。
最後に、民主党の太田さん。あの厳しい状況の中で、火中の栗を拾った度胸には敬意を表します。あのポスター、斜めから見ると角度の関係でほっそりと見え、ほんの一瞬(0.1秒くらい)中山美穂の見えるという素晴らしいものでした。カメラマンを教えてください。HPアドレス http://www.taira-m.jp/
-
2006年4月17日 14:48
我が国の財政再建に向けた議論が活発化してきた。フローの歳入・歳出改革と併せてストックである政府資産・負債改革の議論も盛り上げってきている。遅きに失した感はあるが、民間では当たり前のB/S,P/L一体改革がようやく動き出した。政府資産は概ね700兆円あると言われているが、当たり前の話だが、イージス艦やF15戦闘機など売れないものも多い。現在、政府資産のうち112兆円分を圧縮する方向で議論が進んでいる。宿舎や庁舎等不動産の売却による収入は12兆円程度で、残りの100兆円は財投などの貸付債権の証券化によるものだ。資産をオフバランス化するときの売却損益・コストと、その資産を持ち続けている場合のメリットやコスト・リスクを勘案して決めるべきもので、この100兆円の証券化は数字が一人歩きしていて、どれだけ財政再建に寄与するかは疑わしい。今後詳細なシミュレーションが必要だろう。どうも議論が削減金額ありきになっているようで心配だ。数字合わせより商人の純粋な損得という感性、B/S,P/Lの複式簿記の感性で取り組むべきものだと私は思う。この位のことをやらなければ今後の増税に国民の理解が得られないと言うのであればそれこそ本末転倒な話だ。
そもそも、増税をしなければならない主な原因であるこの天文学的に積みあがった財政赤字の責任の所在はどこにあるのか。(そのほとんどはこの20年間にできたものだ。)その責任に応じた再生が必要だ。
国民は、今後消費税等の負担増でその責任を負うこととなる。役人は、今後の行政改革で5年間5%削減、今後10年間でGDP比半減という形で責任を負う。当然これからは天下り天国など続くはずもないし、させない。それでは、政治はどうするのか?ここの責任を明らかにしない限り、いくら政府資産を無理して圧縮したところで、多くの国民は、なんとも腑に落ちない、そんな心境だろう。私は、政治の責任は、大幅な定数削減等で果たすべきだと考える。国会議員の数を減らすのだ。衆議院議員の数を今の480から180減らして300にするとか、衆参を併せて一院制にするとか。民や官に責任を負わせる以上、政はそれなりの責任を明らかにしなければならない。累積財政赤字額の大きさ、プライマリーバランスのマイナス幅、今後の社会保障費の増大を考えれば残された時間はあとわずかだ。国家財政を破綻させないためにもこの改革に失敗は許されない。今、求められているのは改革に対する覚悟であり、政治家自らの身を削る覚悟である。明治政府の断行した廃藩置県や秩禄処分に比べれば、国会議員の数を半分にすることなど大したことではない。小さな政府はまずは政治家から実現はすべきだ。HPアドレス http://www.taira-m.jp/